【相場情報】 第7回 東急多摩川線の中古マンション相場|【住まいのバトン(大和ハウスグループ)】

【相場情報】 第7回 東急多摩川線の中古マンション相場

「中古マンション 駅・路線 相場トピックス」の第7回目は、多摩川駅と蒲田駅とを結ぶ東急多摩川線の相場情報です。

 

多摩川緑地_2015/3/22

広々とした多摩川の河川敷を満喫できるのもこの路線の魅力。中央に見える孤独な姿は東京都の鳥、ユリカモメ。

 

 

相場は概ね上昇

 

不動産データサービス会社の東京カンテイのサイトにある「首都圏沿線別・駅別の中古マンション価格相場」の2015年2月24日号で東急多摩川線が取り上げられています。

それを見ますと、多摩川駅と矢口渡駅で数字が落ちていますが、他の駅は全て上昇という状況です。多摩川駅に関しては古い物件しか出回らなかったため、結果として相場が落ちた模様です。矢口渡駅は微減という感じですが、ほぼ横ばいといってもいいでしょう。

 

東急多摩川線 駅別中古マンションの平均坪単価 [ 単位:万円 ]

※カッコ内の数値は事例物件の平均築年数/同専有面積(平米)

 

 東急多摩川線

現 状 価 格 1 年 前 2 年 前
 多摩川 159(40.1/49.1)  164(33.5/63.6)  157(32.5/54.7) 
 沼部 179(29.4/50.4)  168(25.4/40.5)  157(23.6/46.3) 
 鵜の木 191(22.2/85.5)  181(21.8/72.7)  183(17.8/67.7) 
 下丸子 210(12.1/78.8)  207(11.5/80.1)  196(13.3/80.4) 
 武蔵新田 193(17.2/46.1)  187(15.6/46.2)  169(18.6/51.4) 
 矢口渡 165(22.0/50.8)  167(21.0/43.9)  156(20.9/47.4) 
 蒲田 201(21.8/42.9)  185(20.5/43.2)  177(19.4/48.9) 

(株式会社 東京カンテイ調べ)

 

この調査における「現状価格」は2014年9月~2014年11月までの中古マンション(ファミリータイプ)の売り希望価格を集計して出したものです。

 

目を引くリバーサイドマンション

 

路線ごとの中古マンション相場を俯瞰しますと、大抵は両端のターミナル駅が高くて、間にある駅は少し下がるというパターンが多いのですが、こと多摩川線に関しましては真ん中の下丸子駅が一番高くなっています。下丸子駅を中心とした鵜の木駅から武蔵新田駅にかけてのエリア、地名で言うと大田区下丸子の2丁目と4丁目は、2002年から2004年にかけて大規模マンションが続々分譲されたところで、そういったマンションが相場を押し上げる要因になっていると見られます。また、このエリアでは80年代初頭、90年代初頭にも大型物件が供給されており、21世紀分譲組も含むそれらの大規模マンションが多摩川沿いに建ち並んでいる姿は壮観の一言に尽きます。

一般に、管理サービスが充実していることや多彩な共用施設があることが大規模マンションのメリットと言われていますが、多摩川に面した住棟ですと、それらに加えて南側の広大な空間から得られる開放感や遮るもののない眺望も享受できるわけで、人気が出るのもうなずけます。

 
 

リバーサイドマンション_下丸子_2015/3/22

下丸子駅周辺、多摩川沿いに建ち並ぶリバーサイドマンション。日当たりも見晴らしも良さそうですね。

 


「田園調布」の名を冠するマンション

 

多摩川駅(大田区田園調布一丁目)や沼部駅(大田区田園調布本町)の周辺のマンションは、その多くが名称に「田園調布」の四文字を入れています。分譲マンションの名前というのは好き勝手に付けられるものではなく、「不動産の表示に関する公正競争規約」というルールで定められた「物件の名称の使用基準」に従うこととされています。したがって、「田園調布」を名乗れるマンションというのは自ずと限られるわけで、新築分譲時にそのネームバリューと希少性は大いに力を発揮したことでしょう。買った人が中古で売りに出すときも何かとメリットはあるように思います。多くの人が憧れや羨望を抱く地名ですから……。

ところで、沼部駅の近くには有名な「桜坂」があります。こちらの知名度もなかなかのものですが、東京カンテイによりますと大田区で「桜坂」という地名が付いたマンションは1棟しか無いんだそうです(2015年3月時点)。分譲マンションの世界では桜坂ブランドはまだまだ確立されていないようですが、この先どうなるのか、ちょっと楽しみです。

 

桜坂

大田区田園調布本町の桜坂。福山雅治さんの曲、「桜坂」のモデルと言われています。

 

おわりに

 

万葉集にも謳われた多摩川の自然は今も人々の生活に憩いと潤いを与えています。そういえば、以前アザラシが住み着いたこともありましたね。都心や羽田空港へのアクセスが良好でありながら、これだけの広々とした緑地がそばに控えているというのは、他ではなかなか見られないメリットかと思います。


 

次回は小田急小田原線を取り上げる予定です。

 

※こちらもご覧ください

マンションライブラリー「中古マンSHOW」で東急多摩川線にあるマンションを探す

(地図上に表示されている「東急多摩川線」の文字をクリック)